エコで長持ち 家庭用LED電球 寿命は白熱電球40個分…売り上げ好調(産経新聞)

 家庭用のLED(発光ダイオード)電球の人気が高まっている。白熱電球などに比べて長く使い続けることができ、消費電力も少なく電気代の節約、省エネにつながる。価格が高いイメージがあったが、メーカーが次々と参入して今では実売価格が4千円を切る商品も登場。消費者にとってますます身近な存在になりつつある。(森本昌彦)

 ◆電気代は超お得

 「LED電球の一番のメリットは消費電力が少ないこと。白熱電球などに比べ、寿命が長いため取り換えの回数を減らすことができます」。東芝ライテック(神奈川県横須賀市)LED企画部管球・住宅照明商品企画担当の佐野浩さんはこう話す。

 同社は平成19年、家庭用LED電球を発売。同社の商品で比較すると、白熱電球で100ワット相当(直下照度)の明るさを、LEDでは6・4ワットの消費電力で実現。このため電気代も抑えられ、白熱電球で年間約1580円だった電気代は約280円になる。さらに白熱電球では寿命が1千時間だったのに対し、LEDは4万時間。これは白熱電球40個分に当たり、省資源につながるうえ、電気を使えば使うほどお得になる。

 蛍光ランプと比べても消費電力が少なく、寿命が長いLED電球。光が拡散しにくいため、周囲が多少暗く感じることもあるが、佐野さんは「LEDは長寿命なので取り外しがしにくいところ、逆に長い時間点灯させるリビングなどには蛍光ランプの方がよいのでは」と使い分けを提案する。

 ◆従来の半額以下

 かつては1万円近かった価格も、各メーカーが相次いで市場に参入したことで下落傾向にある。

 昨年8月からLED電球の発売を始めたシャープ(大阪市阿倍野区)のスタンダードタイプの市場想定価格は約4千円。東芝ライテックが今月発売した商品の希望小売価格は3990円と4200円。昨年10月に参入したパナソニック(大阪府門真市)が4月に発売する商品の想定価格も4千円前後となっている。

 いずれも売れ行きは好調。東芝ライテックは昨年7月以降、毎月2〜3割売り上げが伸びているといい、パナソニックは予定数量の2倍に上っている。

 家電量販店もLED電球の普及に力を入れている。ビックカメラ(東京都豊島区)は2月13日から、東京都内の3店舗で「LED電球の出張サービス」を開始。東京23区内であれば専門販売員が出張し、LED電球の見積もりから販売、設置、不要な電球の処分までサポートする。

 ビックカメラ新宿西口店でサービスを担当する岸本泰彦さんは「エコ意識が高まっている中、家庭で省エネができるという点でLED電球は人気です」と話す。同社では今後の反応次第で、さらにサービスを実施する店舗を増やすことも検討するという。

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 ■LEDは値段が高い!?

 東京電力(東京都千代田区)が昨年11月、1450人を対象に実施した調査によると、白熱電球から取り換えられるLED電球が販売されていることを知っているのは63%。このうち、5%がLED電球に取り換え、5%が購入したが取り換えていなかった。

 LED電球を知っているが、取り換えていない人に使用意向を聞いたところ、14%が「是非使用したい」、73%が「条件次第で使用したい」と回答。イメージを聞いた質問(自由回答)では、「値段が高い」と答えた人が13%で最も多かった。

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