<裁判員裁判>手錠と腰縄「ショック」 判決後会見(毎日新聞)

 タクシー強盗事件を審理する東京地裁(吉村典晃裁判長)の裁判員裁判で、裁判員の在廷中に被告の手錠と腰縄のつけ外しがあり、18日の判決後に会見した裁判員、補充裁判員計4人のうち2人が「見せしめのような印象」などと否定的な感想を述べた。裁判員裁判では、被告が犯人との予断を避けるため、弁護側が事前に要望すれば裁判員の目に触れないようにできるが、今回は要望がなく、異例の措置となった。地裁は「裁判体(3人の職業裁判官)が判断した上での措置」と説明している。

 強盗致傷罪などに問われた無職、藤原陽介被告(23)の公判。16〜18日の間、裁判員の入廷後に手錠と腰縄を外し、裁判員退廷の前につけられた。判決は懲役3年(求刑・懲役4年)の実刑判決だった。

 会見で、会社員、田中順さん(42)は「手錠は犯罪者のシンボル。かけ外しを強調するのは見せしめに近く、改善の余地がある」。主婦、関野操江さん(69)も「ショック。両脇に職員も座っていたし、なくていいのではと思った」と語った。他の2人は「仕方ない」などと理解を示す一方、「(休廷中の)雑談で『かわいそう』という裁判員が多かった」と明かした。

 藤原被告の弁護士は取材に「裁判の原則的な流れに従い、特に要望しなかった。(裁判員の)反応は意外で今後の参考にしたい」と話した。【安高晋】

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